知らないと損かも?心臓リハビリは保険で受けられる!|治療内容・対象疾患・費用を詳しく解説
はじめに
「心臓病を患ったから、回復のためにも適度に運動をしなきゃ……」
「そのためには心臓リハビリって必要だとは思うけれど、内容がよくわからない……」
「費用はいくらかかる?そもそも保険が使えるのか心配……」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
心不全・心筋梗塞などの治療後、その再発を防ぐためにも重要なのが「心臓リハビリテーション」です。ですが、インターネットで調べてみても専門用語が多く、内容・通院方法・費用について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、心臓リハビリの基礎知識や保険適用の条件、具体的な内容、そして名古屋市南区・桜本町の【植谷医院】で行っている取り組みまで、わかりやすくご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。
心臓リハビリは保険診療で受けられるのか?
対象となる病気
心臓リハビリが保険で受けられるのは、厚生労働省が定めた「対象疾患」を持つ患者さんです。
主に以下のような病気が含まれます:
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急性心筋梗塞
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狭心症(安定型・不安定型)
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心不全
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心臓手術(バイパス術や弁置換術など)後
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大動脈瘤の手術後
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経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)後
(出典:厚生労働省「心大血管疾患リハビリテーションの算定基準」https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000626888.pdf)
保険適用となる条件
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医師の診断とリハビリ計画書の作成があること
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対象疾患で初回治療を受けてから150日以内であること(※継続的な再評価により例外も)
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一定の施設基準を満たす医療機関で実施されること
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1回あたり20分以上のリハビリを週に複数回受けること
保険適用時にかかる費用
上記の条件を満たす疾患に対して医師が必要と認めた場合、1割~3割の自己負担でリハビリが受けられます。
1回あたりの負担額は数百円〜1,000円台程度です。
地域で受けられる場所は限られる
名古屋市南区・桜本町周辺では、心臓リハビリを実施している医療機関は限られています。その中で、循環器専門医が在籍する【植谷医院】は地域に根ざした医療提供機関として、信頼のおける医療を提供しています。
心臓リハビリの内容と効果
心臓リハビリとは?
心臓リハビリテーション(通称:心臓リハビリ)は、心疾患を抱えた方の「再発防止」「体力回復」「生活の自立支援」を目的とした包括的な医療プログラムです。医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師など多職種のスタッフが1つのチームとなって、患者様の回復を支援します。
得られる効果とは?
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安静時心拍数の低下
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再入院や再発のリスク軽減
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運動耐容能の向上(疲れにくくなる)
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心理的不安の軽減、社会復帰の促進
(出典1:日本循環器学会「心不全診療ガイドライン2021」https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/07/JCS2021_Ogawa.pdf)
(出典2:国立循環器病研究センター https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/physiotherapy/cardiacrehab.html)
何をするの?
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心肺運動負荷試験(CPX)による安全性評価
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有酸素運動(トレッドミル、自転車エルゴメーターなど)
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筋力トレーニング(下肢を中心とした軽負荷運動)
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栄養指導(減塩・カロリー調整など)
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服薬指導(再発防止のための薬の管理)
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心理サポート(うつや不安症状への対応)
心臓リハビリの期間と通院頻度
発症・手術後から150日以内の期間に、週2~3回の頻度で通院しながら実施されます。一人一人の症状や健康状態に合わせて、無理のない形で継続することが大切です。
こんな方におすすめです
「退院したけど不安…」な方へ
退院後、自宅療養に戻っても「安静にしていないとまた具合が悪くなるのでは…」「体力が低下してしまって、動くのが怖い」と感じる方は少なくありません。心臓リハビリは、そうした不安を和らげるため、専門家の助言を受けながら安全な方法で体を慣らしていくプロセスです。
家族のサポートも重要です
心疾患を患った後の体調管理は、患者様ご本人だけでなく、周りの方々の理解やサポートも欠かせません。心臓リハビリでは、ご家族や介護者の方にも食事や服薬の知識を共有し、家庭内で無理のない支援体制を築くお手伝いをします。
植谷医院を選ぶ理由|名古屋市南区・桜本町で心臓リハビリを受けるなら
地域に密着したクリニックで安心して受けられる心臓リハビリ
【植谷医院】は、名古屋市南区・桜本町に位置するクリニックです。院長の植谷忠之医師は、日本循環器学会認定の循環器専門医であり、長年地域医療に携わってきた経験と実績を持ちます。
また医師以外にも、看護師・理学療法士・管理栄養士・薬剤師が在籍しています。そのため、検査から運動療法、栄養指導まで一貫して受けられる体制が整っており、通院しやすい環境も魅力の一つです。
一般内科・小児科・発熱外来との連携体制
心臓リハビリ以外にも、植谷医院では一般内科・小児科・循環器内科、また発熱外来も設けているため、ご家族全員の健康をまるごとサポートいたします。
よくある質問
Q1:運動が苦手でも大丈夫ですか?
A:はい。運動の強度は専門スタッフが体調に合わせて調整しますので、無理のない範囲で実施できます。
Q2:どのくらいの頻度で通えばよいですか?
A:週に2〜3回の通院が基本ですが、ご自身の体力や生活リズムに合わせて調整できます。
Q3:他の病院で手術を受けたのですが、通えますか?
A:紹介状があれば、当院での心臓リハビリの継続が可能です。お気軽にご相談ください。
患者様の声
60代・女性 心筋梗塞後に心臓リハビリを開始
数年前に心筋梗塞を起こし、命は助かったものの、退院後の生活には強い不安を感じていました。階段を上るのも息が切れ、外出するのも怖くなっていた中、主治医から心臓リハビリを勧められました。最初は「私に運動なんてできるの?」と不安でいっぱいでしたが、リハビリのスタッフさんが親身になってサポートしてくださり、体に負担の少ないメニューから始めることができました。少しずつ歩ける距離が伸び、血圧も安定し、体重も自然と落ちてきました。
栄養指導で食生活を見直せたのも大きかったです。通うたびに声をかけてもらえることが励みになり、前向きな気持ちで過ごせるようになりました。
今では朝の散歩が日課となり、以前よりもずっと元気に生活できています。孫と出かけるのも楽しみになり、生活にハリが戻ってきました。本当にリハビリを受けてよかったと実感しています。
まとめ
心臓リハビリは、心疾患の再発予防・体力回復・生活の質の向上に非常に効果的な医療です。さらに、一定の条件を満たせば保険診療で受けることが可能です。「体を動かすのが怖い……」という方でも、専門知識を持ったスタッフが親身にサポートいたします。
名古屋市南区・桜本町の【植谷医院】では、地域に根ざしたサポート体制のもと、安心して心臓リハビリを受けることができます。まずはお気軽にご相談ください。
執筆者:
植谷医院 院長 植谷忠之(うえたに ただゆき)
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士