膵のう胞(膵のう胞性疾患、腫瘍性膵のう胞、膵管内乳頭粘液性腫瘍/IPMN、粘液性嚢胞腫腰/MCN、漿液性嚢胞腫瘍/SCN)
[2023.03.04]
腹部超音波検査やCT、MRI検査などで膵臓にのう胞という液体を含んだ袋状のものが見つかることがあります。膵のう胞は腹痛などの自覚症状はなく、ほとんどの場合検診や人間ドックやほかの症状や病気を調べる検査で偶然発見されます。
肝臓や腎臓でみつかるのう胞と異なり膵のう胞の一部は腫瘍によるものがあります。膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)が多く良性から悪性までさまざまな段階で発見されます。膵癌と違い進行が遅いと考えられますがのう胞のサイズが大きくなったり、膵管の拡大を伴う場合など悪性腫瘍が疑われる場合には詳しい検査や治療が必要となる場合もあります。超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性膵胆管造影 (ERCP)、および膵液細胞診検査などの精密検査が追加されることがあります。
腹部超音波検査