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心房細動の血栓症の危険性について

[2022.01.10]

心房細動になると心房の中の血液が正常に心室に送り出せず、心房内の血液がよどんで、「血液の固まり(血栓)」ができやすくなります。「血栓」は心房(左心房)の左心耳と呼ばれる部分で心臓の壁にくっついた状態で大きくなっていきますが、何かの拍子にその一部がちぎれ、心臓から拍出された血流とともに流れて脳や全身の臓器や組織に運ばれていき、その先の血管を詰まらせます。これを「塞栓症」と呼びます。

心房細動の患者さんは、心臓の拍動リズムが正常な人と比べて脳卒中のリスクが約5倍高くなります、また心房細動患者さんの約3分の1が脳卒中を発症することが報告されています。さらに心房細動による脳卒中は麻痺や歩行障害・生命に関わる重症な脳梗塞が多いことが報告されています。

どの程度の確率で塞栓症を発生する危険があるのかは患者さんの年齢や他に持っている病気などによってかなり異なるためそのリスクを評価したうえで治療方針を検討しています。当院では図に示すCHADS2-Vasc scoreとよばれる項目を計算したり、心臓超音波検査によって測定された左心房のサイズなどを参考にして治療方針を検討しています。

 

図:CHADS2-vasc score毎の年間塞栓症発症リスク

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