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睡眠時無呼吸症候群

[2021.12.08]

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、sleep apnea syndrome; SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気である。

 

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。

医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。

寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。

この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。

睡眠中に呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて2つあります。

1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)。

2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)です。

SASになると日中の集中力が低下したり眠気が強くなり生活中・仕事中の重大事故の原因となることが有ります。頭痛の原因となる場合もあります。

SASは、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があり、様々な合併症を高率に引き起こすことが報告されています。合併症は多岐にわたり、高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病、肺高血圧症、インポテンツなどが代表的なものとして上げられます。特に心不全や心筋梗塞になった方はSASにより再発するリスクが高くなると考えられています。

SASが軽症の場合は、減量や生活習慣だけで症状が改善することもあります。しかしある程度症状が進んでしまった患者さんは、ひどい眠気のために気力が低下し、減量や生活習慣改善にもなかなか前向きにとりくむことができません。SASの原因によって治療方法が異なりますが検査で重症と判断された方には睡眠中にCPAP(シーパップ)と呼ばれる機械で鼻に装着したマスクから空気を送る治療で呼吸停止を予防する治療が行われています。

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