糖尿病(とうにょうびょう、diabetes mellitus)は、血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度)が正常範囲を超えて合併症の危険が高いと判断される基準値まで高くなる状態をさす病名である。

血液中のブドウ糖濃度(血糖値)はインスリンなどさまざまなホルモンの働きによって糖が筋肉や組織で消費されたり肝臓で貯蔵されることにより正常では常に一定範囲内に調節されています。この調節機構うまくいかなくなると血液中の糖分が異常に増加して糖尿病になります。

糖尿病は大きく1型と2型にわけられます。1型糖尿病とはインスリンを産生する膵臓のβ細胞に障害が起きインスリンが十分に分泌されないため血糖が消費できず高血糖(血糖値の高い状態)が起こります。一方2型糖尿病ではインスリンは分泌されているのですがインスリンの働きが悪くなり筋肉、脂肪組織などでのブドウ糖の取り込みが低下しブドウ糖がこれらの組織で利用・貯蔵されないため高血糖となります。

血糖値(正常値:空腹時血糖60〜100mg/dL)や1〜2か月前の血糖コントロール状態が反映されるヘモグロビンA1c (HbA1c 正常値: 4.6〜6.2%)を測定することにより糖尿病の診断・管理を行います。

糖尿病になっても、血糖値がかなり高くならない限り、強い症状を感じることはありません。血糖値がかなり高くなるとのどが渇いたり、全身倦怠感や体重減少などの症状が出ることがあります。症状がなくても血糖が高い状態を放置しておくと、やがて全身のさまざまな臓器に合併症が起こってきます。

糖尿病に特有な合併症としては、3大合併症と呼ばれる「網膜症」「腎症」「神経障害」があります。これらの合併症は重症化すると失明や透析が必要な腎不全、足を切断しなくてはならないこともある壊疽(えそ)などにつながります。

また糖尿病は動脈硬化を進める原因のひとつであり、心筋梗塞、脳梗塞などになりやすく、これらの病気はときに命をもおびやかします。とくに内臓肥満がありインスリンが分泌されていても十分に働いていない方(インスリン抵抗性)では早期から動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳梗塞を発症して入院してはじめて糖尿病と診断されることもよくあります。

糖尿病になっても、食事療法や運動療法、薬によって血糖をきちんとコントロールできれば、症状をなくし、合併症を予防できます。

また動脈硬化や腎臓障害の予防のためには血糖だけでなく血圧やコレステロール値をしっかり管理していくことも必要です。

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