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末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)

[2021.12.08]

手や足の血管の動脈硬化により、狭窄や閉塞を起こして、血液の流れが悪くなり、手先や足先に栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気。多くは腸骨動脈(下腹部から両足へ向かう血管)や下肢の動脈に見られる。

 

末梢動脈疾患は動脈硬化が進行することによって主に腹部から足まで血液を供給する動脈が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなり、足にさまざまな症状を引き起こす病気です。

血流が悪くなることにより歩き続けると足が重くなったり痛くなったりする症状(間欠性跛行)が症じ、進行すると安静時でも足の痛みが生じたり足にできた傷ややけどが回復せず足が壊死におちいる重症下肢虚血と呼ばれる状態になります。

他の動脈硬化性疾患と同じく運動(特に歩行)や食事療法によって良好な状態を維持することが大切です。血管を拡張させる薬剤や血栓を予防する薬を使用します。 また症状の強い方や重症下肢虚血の方ではカテーテルや手術で血流を回復させる治療を行います。

靴擦れや巻爪や水虫からできた傷をきっかけに足の腐敗が進行し足を切断しなくならなくなる場合があります。予防のため毎日足の観察・手入れをしたり靴をしっかり合わせてもらうことが必要です。喫煙により血行が悪化し動脈硬化が進行するため禁煙が絶対に必要です。

同じく動脈硬化を原因とする狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを合併することが多いため、末梢動脈疾患 の患者さんでは全身の動脈硬化症についても評価・治療する必要があります。

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