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サルコイドーシス

[2021.12.08]

サルコイドーシス (Sarcoidosis) とは、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫とよばれる結節(体の組織のかたまり)がさまざまな臓器に認められる疾患。厚生労働省が認定する特定疾患の一つである。

何らかの原因によりTリンパ球が活動し肉芽腫病変が生じますがその原因ははっきりとは解明されていません。

 

どんな症状があるのか

あまり自覚症状がなくて、健康診断のときにたまたま胸部X線検査で偶然に発見されることも多いのですが、病気の発生する部位によって、いろいろな自覚症状で見付かることもあります。病気の原因は不明ですが、感染することはなく、また悪性の病気でもありません。家族内での発病がごく少数報告されていますが、一般的には遺伝しません。

胸部レントゲン写真で両側肺門部リンパ節の腫大が偶然発見される事により診断される場合があります。肺の病変は進行しても症状が見られないこともよくありますが肺線維症が進行すると咳や息切れなどの症状が出てくることがあります。

サルコイドーシスによる眼のブドウ膜炎が生じると何もないのに蚊が飛んでいるように見える(飛蚊症)、まぶしくなる(羞明)、かすんで見える(霧視)といった眼の症状が出る場合があります。

皮膚にサルコイドーシスが生じると皮膚に結節や紅斑(痛みやかゆみのない赤い斑点やシミ)などさまざまな病変が見られます。

神経や脳に発生することにより顔面神経麻痺や神経痛などの症状が出る場合があります。

心臓に病変が生じた場合心臓の機能が低下したり不整脈を生じる場合があります。息切れ・動悸などの症状が出たり、急に気を失うようなことがあった場合詳しい検査や治療が必要となります。

その他に筋肉・骨・肝臓・消化管(胃や腸)など様々な臓器の症状が報告されています。また全身の痛みや倦怠感・発熱など単独の臓器の症状では説明できない全身症状が出る場合があります。

どのように治療するのか

サルコイドーシスの多くの方は自然寛解(特別な治療をしなくても症状・病変がなくなっていくこと)するとされ症状の軽い例では経過をみるのが一般的です。約10-30%程度で慢性化・難治化することがあります。症状がなくても1年に1~2回は定期検査を受けて下さい。また、動悸や息切れなどを自覚された際はお早めに医療機関を受診してください。症状が強い場合や進行する場合ステロイド剤や免疫抑制剤(メソトレキセートなど)で治療するのが一般的です。厚生労働省特定疾患(難病)に指定されており、重症度Ⅲ、Ⅳの場合には、公費から医療費補助を受けることができます。ステロイドなどの全身治療を受けている場合には多くが医療費補助の対象になります。

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