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上室性頻拍

[2021.12.08]

頻脈(心拍数が増加すること)性不整脈の一種。心室以外に原因を持つ。多くの場合突然脈拍が速くなり、しばらく続いたあとに突然止まる事が多い。

 

病気の概要

突然(発作性)脈がはやくなりはやい脈が止まらない状態(頻脈)で、頻脈の原因が心室以外から生じているものが(発作性)上室性頻拍です。通常心拍はリズム(音頭)を取っている場所(洞結節)から刺激伝導系と呼ばれる回路を通じて心房・心室といった心臓の各部位に刺激が順番に伝わるようになっています。上室性頻拍では多くの場合正常な刺激の伝導路が異常な脇道を介してループを作り、そこで脈の信号がグルグルとまわって心臓が洞結節のリズムより速いリズムで動いてしまいます。また洞結節以外の場所から速いリズムの刺激が出続ける場合もあります。

どのような症状があるのか

突然生じてしばらく続き、突然止まる動悸や胸部違和感、不快感として自覚されます。心臓の機能がもともと悪い場合や、脈が極端にはやく心臓が効率よく動けなくなった場合血圧低下や失神などの重い症状がでることもあります。

どのように治療するのか

心臓超音波検査などで心臓の機能を評価し、心機能が低下していなければ命に関わる危険はほとんどないと考えられます。発作が起こっている場合不整脈を抑える薬物を内服したり、注射で使用する場合があります。心臓の機能が悪い方など薬物のリスクの高い方などでは電気ショックで停止させる場合もあります。再発を繰り返す方などではカテーテルアブレーションとういう心臓の一部分を高周波で焼く治療(カテーテルアブレーション)で刺激のループを出来ないようにして根治させることも行われます。

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